通信制高校の学費支援制度「就学支援金」を知ろう

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通信制高校の学費を調べる上で、絶対に知っておきたいのは「就学支援金」です。

国から支給(貰えるお金という意味。返さなくていいお金です)されるもので、私立の通信制高校でも1単位2,000円程度で通うことが出来ます!

就学支援金って何?

「学校に行きたいけど、経済的な理由で高校に通えない」という子どもを減らすために、授業料の一部を国が負担するという制度です。

よくある勘違い

「全日制高校に通っている子だけじゃないの?」
「母子家庭とかじゃないと貰えないんじゃないの?

どちらも違います。

通信制高校でも単位制高校でも就学支援金は貰えます。

またもらうための条件は、保護者の年収が910万円未満であることだけです。

就学支援金って借金みたいなものじゃないの?

就学支援金は返済しなくていいお金です。

学費はいくら安くなるの?

私立の通信制高校の場合、基本支給額は月額9,900円か、1単位4,812円のどちらかです。

学校の方式によって、どっちになるか変わります。

例えば学費が安いと評判の鹿島学園高等学校の場合、「単位制」方式を取っているので、1単位4,812円が支給されます。

鹿島学園高等学校TOPキャプチャ

鹿島学園高等学校では1単位の授業料が7,000円なので、就学支援金が支給されれば2,188円で授業が受けられます。

クラーク記念国際高等学校は、通信制高校ながら単位制と学年制の両方のコースを持っています。

クラーク記念国際高等学校TOPキャプチャ

もしクラーク記念国際高等学校の全日制コース(学年制)を選んだ場合は月額9,900円が支給されます。

全日制(学年制)の場合は、1単位いくらではなく、年間いくらという授業料の設定になっているだめです。

就学支援金の貰い方

よく銀行口座などにお金が振り込まれるのかと勘違いする方もいますが、基本的には受け取るのは「学校」です。

通信制高校側のシステムにもよりますが、大きく分けて2つのパターンがあります。

パターン1:予め値引いた分の学費を払う方法

元々の授業料から、就学支援金分を引いて、その差額分だけを請求する方法を取っている通信制高校が一般的です。

メリットとしては、入学時に払う学費を抑えられることです。初期費用が安く済むので助かりますね。

デメリットとしては、授業料以外には使えないことです。

最初から学校が授業料に全額適用した状態ですので、例えば、通学に必要な自転車の購入費に充てるなんてことは出来ません。

パターン2:一旦全額支払って、年度末に還付される方法

一度通信制高校側が提示した金額を全て支払い、年度末頃に、支給された就学支援金を還付してくれる方法もあります。

メリットとしては、現金として銀行口座に振り込まれるので、必ずしも授業料に使わなくてもいいことです。

修学旅行の積立金や、スクーリング費用などに、ある程度自由に割り当てることが出来ます。

デメリットは、一度は就学支援金が適用されていない状態の金額を支払わないといけないので、初期費用が高くなってしまうことです。

通信制高校によっては、分割納入など相談に乗ってくれるところもあるので、学校説明会などの時に確認することをお忘れなく。

※この方式を取っている通信制高校は少ないです。

※どちらの方式にするかは学校側が定めることです。生徒側で選ぶことは出来ません。

就学支援金は増額されることもあります

授業料が1単位2,000~3,000円程度になるとはいえ、それでも生活を圧迫してしまうということもあるでしょう。

でも諦めないで!

世帯年収の金額によっては、就学支援金の支給額が増額されることもあるのです。

増額される世帯年収の目安

年収目安 支給額
約350万~約590万円 7,218円
約250万~約350万円 9,624円
約250万円未満 12,030円

世帯年収には祖父母や兄弟の収入はカウントしません

例えば1世帯に親子だけでなく働いている祖父母もいて、高校生のお子さんの上に成人して働いているお兄さんもいた場合、世帯年収はどうなるのか…?

そんな心配はご無用です。

就学支援金で見られる世帯年収はあくまで「親権者」の年収だけです。

親権者がいない場合は?

これから通信制高校に通おうとしている人で、既に成人していて親権者がいない場合は、誰のお金で暮らしてるかによります。

自分で働いて、自分の稼ぎで生活しているのであれば、自分の年収が対象になります。

結婚して配偶者の稼ぎで暮らしていたり、ご両親が健在で父親の収入で暮らしているのであれば、その配偶者か父親の収入が対象です。

増額の金額はあくまで「最高値」です

例えば年収が250万円未満の世帯では、12,030円まで増額してもらえることが出来ます。

が、ほとんどの通信制高校の授業料は1万円以下です。

となると2,000円ほど余ってしまう…?教科書代とかに回せる?

残念ながらこれは出来ません。

最高12,030円まで出すことが出来ますが、授業料が1単位1万円なら、1万円分しか支給されません。

就学支援金はあくまで授業料の補助なので、余分に支給して、スクーリング費や制服代などに充てることは出来ないのです。

「授業料だけ助けてもらえても、他の費用が高くてもどうにもならない…」

そんな時は、奨学金も検討してみてください。

奨学金といっても、世の中の元・大学生がヒィヒィ言いながら返済してるものとは異なる、「給付型奨学金」があります。

さらに奨学金をもらうことも出来ます

「高校生等奨学給付金」という制度です。

生活保護受給世帯や、非課税世帯に限り、年3~5万円ほど給付されます(給付なので、返さなくていいお金です)。

(※上記の金額は通信制高校の場合です。全日制高校の場合は8~12万円くらいまで増えます)

就学支援金は授業料にしか使えませんが、奨学給付金はスクーリング費や校外活動費、文房具代など、何にでも使えます。

公式ページ

就学支援金制度についてはこちら(文科省のHPが新しいタブで開きます)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/index.htm
高校生等奨学給付金についてはこちら(文科省のHPが新しいタブで開きます)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1344089.htm

問い合わせ先は?

各自治体によって異なります。

例えば東京都の場合は下記の事務局が対応しています。

東京都就学支援金事務センター
03-5206-7814

その他の地域はこちらに記載されています。(文科省のHPが新しいタブで開きます)

通信制高校に相談する方が早いかも?

役所側では、いくら支給されるかは分かりますが、実際に学校へ通う時にかかる費用がいくらになるかといった話は出来ません。

どこの学校に行きたいかによって話が大きく変わるので、「志望校さんに聞いてみてください」としか言われないかもしれません。

だったら最初から学校側へ相談・質問する方が早いし、分かりやすいと思います。

行きたい通信制高校や、気になる通信制高校があるなら、そこへ問い合わせると丁寧に教えてくれますよ。

まとめ

すっかり長くなってしまったので、最後にこの記事のことをまとめておきます。

  • 就学支援金は高確率で貰える
  • 単位制の通信制高校なら1単位4,812円が、基本支給額
  • 世帯年収の額によっては増額してもらえる
  • 就学支援金は授業料の補助だけ
  • 生活保護世帯・非課税世帯なら奨学給付金も貰える
  • 就学支援金・奨学給付金のことは役所より学校に聞く方が早い

本当にしつこいようですが、返済する必要がない、貰えるお金なので是非申請して、利用してほしいと思います。

少しでも心配・不安なく通学出来るようになることを願ってます!