通信制高校とは?

高校生

通信制高校とは、主にインターネットや郵送などの通信によって教育を行う学校のことで、一人一人に合ったペースで学習できることが最大の特徴です。

通信制高校であれば学校に全く行く必要がないと考える方もいるかもしれませんが、最近では全日制や定時制と同じように平日毎日、あるいは週に数回など通学頻度の度高い高校が増えてきています。その自由度の高さから、全日制高校で不登校だった方、高校中退した方から社会人の方まで幅広い層の方が通信制高校を活用しています。「通信制高校だから全く登校せずに卒業することができる」と考えて入学を検討していると、入学後にギャップを感じることになるかもしれません。

今回は通信制高校の仕組み、気になる学費や卒業後の進路についてご紹介します。


通信制高校への通い方

通信制高校を卒業するために必要な単位数は74単位です。この必要単位はレポート提出スクーリングテストの3つを通して取得します。通信制高校が単位制を取り入れている理由は、学年制よりも単位制の方がご自身のペースで勉強を行うことが可能であるためです。そのため卒業までの年数が人によって様々で、3年で卒業する方もいれば10年間かけて卒業する方もいます。では、卒業に必要な単位をどのように取得していくのか、以下で3つの方法をご紹介します。

知識を自分のものにするレポート提出

レポート提出とは、教師から与えられた課題を提出し、添削指導を受けることです。年間を通して定期的に提出することで単位を取得することができますが、レポート課題の提出方法は郵送で行うことが多いです。レポートは1科目につき2回~12回程度提出する必要があります。多いところだと、科目ごとに毎月レポートを提出しなければならないため、通信制高校だからと言って甘く見ている方は要注意です。

教師から直接指導を受けるスクーリング

スクーリングとは、学校での授業に出席することで単位を取得する方法です。従来の通信制高校は月に数回登校する学校が多かったのですが、最近では週に2~5日など、通学頻度の高い通信制高校が増えてきています。登校頻度が少ないと、たまの登校日すら行く気が起きないという問題が発生します。たまに行く学校よりも、頻度を多くして学校に慣れさせることも必要なことなのです。

授業内容が理解できているかを確認する試験

全日制でも定期的に行われる試験ですが、通信制高校でも単位取得のために試験が行われるのです。授業内容が理解できているかを確認するために年間1回~3回程度行われます。学校によって、あるいは学年によっても試験の頻度は異なります。


通信制高校と全日制・定時制高校の違いとは?

通信制高校の通い方がお分かりいただけたところで、続いては全日制高校や定時制高校と比較してどのような違いがあるかについてご紹介します。まだ通う高校の形態で悩んでいる方は以下を参考にして決めてみてはいかがでしょうか?

通信制高校と全日制高校

全日制高校は、平日5時間~8時間程度授業を受け、就業年度は3年と決められています。1日の学習時間が決められており、学年ごとに必要単位を取得する学年制を取り入れている高校が多いですが、稀に単位制高校もあります。学年制の場合は、1年ごとに必要単位を取得しなければ進級することはできません。

通信制高校は単位制で、基本的に自学自習のスタイルが多いため、全日制高校と通信制高校には自由度で大きな違いがあります。

通信制高校と定時制高校

定時制高校とは、昼間や夜間など学習時間が決められています。1日の授業時間はだいたい4時間程度で、就業年度は4年から3年以上へ変更されています。定時制高校は学年制と単位制の両方あり、いずれにしても単位を取得しなければ卒業することはできません。

定時制高校も学習時間が限られているという点で通信制高校に比べて自由度が低いのですが、全日制に比べたら1日の中で自由に過ごせる時間が長いため、自由度は高いと言えるでしょう。


通信制高校の学費はどれくらい?

通信制高校の中でどの学校を選ぶかの一つの基準となるのが、学費です。

私立と公立で学費の差がある

通信制の中でも私立と公立に分けられているのをご存知でしょうか?公立は年間3万円~6万円で通学にほとんどお金がかかりません。しかし、私立の場合は年間30万円~50万円かかり、さらに卒業するためのサポート校に通うとさらに40万円~90万円かかります。

私立は学費が高い分、当然サポート体制も整っています。そのため、大学や専門学校への進学率や就職率の高い高校が私立には揃っています。


通信制高校を卒業後の進路は?

通信制高校を卒業した後の進路は大きく分けて2つあります。

正社員として就職を目指す

一つ目は正社員としての就職です。正社員としての就職先で多いのは製造業や宿泊・サービス業。それ以外にも建設、医療福祉、小売店、娯楽業など、幅広い職に就くことができます。通信制高校に通い卒業した場合と、通信制高校に通わなかった、あるいは卒業できなかった場合ではその後の人生が大きく変わってきます。

大学・専門学校に進学する

下記の表をご覧いただいてわかる通り、大学や専門学校への進学率は圧倒的に私立の通信制高校の方が高いです。

就職 大学進学 専門学校進学 その他
公立 16.0% 10% 14.4% 55.9%
私立 15.1% 18.1% 26.4% 38.6%

就職の場合公立の通信制高校の方が若干高いですが、進路未決定の割合を見るとお分かりいただけるように、就職にしても進学にしても卒業後に進路先を見つけて卒業したい方はサポート体制の整った私立の通信制高校に通うことをおすすめします。
通信制高校への入学方法など具体的に知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
通信制高校の入学に関する質問