通信制高校を親に反対された皆さんへ

通信制高校ライフへようこそ。管理人のりなっしーです。

突然ですが、私は高校1年~2年の終わりくらいまで週の半分は学校を休む、「半不登校児」でした。

引きこもりイメージ

そして「通信制高校に転校したいんだけど」と親に言い、めちゃくちゃ反対された過去を持っています。

だから皆さんに近い立場や視線で、これから通信制高校に関する色んなお話をしていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

何で反対するの?!通信制高校ってそんなに悪いところ?

子どもを叱る親

通信制高校に行きたいと相談した時、私は頭ごなしに否定されてかなりショックでした。「そんなに悪く言うこと無いじゃん」と泣きそうになりました。

ですが、最近になって、何であんなに頭ごなしに否定されたのか、その理由が少し分かってきました。

親が通信制高校を拒絶してしまう理由を、これから皆さんにお話していきますので、「こんな理由があるのかも?」と思いながら読んでみてください。

まず、皆さんの親御さんのほとんどは30代後半~50歳前後だと思います。

親が通信制高校への転校や進学を反対する理由その1として、この年齢が関係してるのです。

「就職氷河期」ド真ん中世代だから

私が今30代前半なのでよく分かるのですが、今30代後半~40代半ばくらいの年齢の人は、「超就職氷河期」の時代を経験しています。40歳くらいが多分ド真ん中世代だと思います。

大学を出ていても、100社に応募して、面接してくれるのは1~2社というレベルの時代だったのです。就活疲れによる自殺者も続出するほど酷い時代でした。

就職出来ない大学生

だからつい「学歴差別」なんかするつもりなくても、「自分は順調に高校卒業して、順調に四年制大学に進学しても、あんなに苦労したのに…!」という思い出が蘇ってしまうのです。

だから是非、質問してみてください。
「通信制高校を反対する理由は、大学進学出来ないから?就職に不利だから?」と。

そして「そうだ」と言われたら、是非一緒にこれらの記事を確認してもらってください。

大学受験に強い通信制高校もある!

5年連続で早稲田大学、2年連続で東大への合格者を出す、一ツ葉高等学校を始めとして、大学進学コースがある通信制高校は少なくありません。
通信制高校から難関大学への進学は可能?
通信制高校卒業後の進路について

就職が心配なら高専・技能連携校という選択肢もある

技能連携校とは?
高等専修学校・技能連携校一覧

もしかしたら、「それもそうだけど、それだけじゃない」と言われるかもしれません。

「通信制高校なんて卒業出来ない」といった噂を耳にしたことがあるのかも?

その場合は次の理由を考えてみましょう。

親世代には「通信制高校」はマイナーな存在だから

通信制高校学校数
出典:文科省「定時制課程・通信制課程高等学校の現状」

仮にあなたの親御さんが40歳以上だとしたら、高校生だったのは平成4年より昔です。

私立の広域通信制高校は、今より10倍以上数が少なかったんです。

公立通信制高校の数はあまり変わっていませんので、親御さんが通信制高校のことを知っていたとしても公立通信制高校の印象や情報が基本だと思います。

公立通信制高校と私立通信制高校は、同じ「通信制高校」と名前がついてますが、かなり差があります。同じ「犬」だけどシベリアンハスキーとチワワぐらい違います。

大型犬と小型犬

まずその誤解をといてもらいましょう。

通信制高校とは?

通信制高校、私立と公立の4つの大きな違い

広域通信制高校と狭域通信制高校の3つの違い

親の「思い出」と「思い込み」がとけたら考えたいこと

この段階までたどり着けたら、すごいです。

普通は親と真面目に向き合うのが大変で、疲れるし、途中で諦めてしまう人も多いです。

まずはその頑張りに拍手です。えらい!

拍手する手

さて、この段階まで来ると、親御さんの反応は大きく分けて2つのどちらかだと思います。

①「通信制高校」という選択肢があることは認めてくれている。
②「それでもやっぱり駄目!」と頑なに反対している。

どちらの場合でも、共通して考えたいことがあります。

それは「通信制高校がベストなのかどうか?」という問題です。

全部の選択肢の中で1番良いのは通信制高校なのか?

例えば、今あなたが全日制高校に在籍したままだとしたら、下記のような選択肢があると思います。

  • このまま通い続ける
  • 別の全日制高校に転校する
  • 通信制高校に転校する
  • 休学して復学する
  • 一旦退学してから編入する
  • 退学し、高校卒業資格認定試験を受ける

少なくとも6つの選択肢があるかと思います(実際に紙に書き出してみることをオススメします!)

大変残念ながら、私は皆さんとお会いしたことがないので、皆さんがどんな性格か、どんなことが好きか、どこに住んでいるのか、どんな理由で通信制高校に行きたいと思ったのか…何も知りません。

親御さんが、「通信制高校」という選択肢そのものは認めてくれている場合、そのまま上記6つの中でどれが最適なのか、是非一緒に考えてみてください。

頑なに反対している場合、「こっちの希望を理解してもらう」よりも、「親の希望を理解する」ことから始めないといけないかもしれません

上記の6つを紙に書き出して、「この中だとどれ?」と聞いてみてください。

選択は1つに絞らなくても良い!組み合わせもアリ

例えば「いつでも通信制高校に転校していい」という条件付きで、もう一度今通っている学校に登校してみるという選択肢だってアリだと思います。「いつやめてもいいんだ」と思いながらだと、クラスの中で起きている問題があまり気にならなくなることもありますよ。

もしイジメなどが理由の場合は、「転校」という選択肢を除外した方がいいかもしれません。虐められた時の心の傷は、そう簡単に消えるものじゃないです。私も30歳過ぎた今でも、たまに思い出しては泣きそうになります。

通信制高校への転校は、「環境の変化」が起きます。良い変化にしろ悪い変化にしろ、多かれ少なかれ、環境が変わることは人間にとってストレスです。

そのストレスに耐えられる状態でしょうか?

少しお休みすることと、通信制高校へ編入することを組み合わせた選択肢もアリです。

ゆっくりする猫
お休みは逃げじゃにゃいにゃーよ

転校(転入)と編入の違い

転校(転入)は、現在高校に在籍している人が他の学校へ移ること。

編入は、現在すでに高校を退学している人が、他の学校へ入学すること。

転校と編入の違いで、一番分かりやすいのは、将来、履歴書を書く時に出る差です。

転校した場合の履歴書

H●年 A高校入学
H●年 B高校転入

編入した場合の履歴書

H●年 A高校入学
H●年 A高校退学
H●年 B高校編入

このように編入の場合は、A高校からB高校に移るまでに「A高校を退学した」という事実が1つ挟まります。

履歴書に退学という文字を書かなきゃいけないとなると、次のような疑問が湧いてくる人もいるのではないでしょうか?

就職に不利?通信制高校に入る前に知っておきたいこと

私は今会社員として働いていて、新卒の採用面接をやったことがあります。

だから断言できます。高校名なんてほとんど見ません。

が、これはあくまで大学生・専門学校生の新卒採用の場合。

高校卒業してすぐ就職する方には、やはり高校名は多少目立つ存在でしょう。

このあたりの記事を見ておくと安心かもしれません。

将来が不安な方に見てほしい通信制高校の4つの特徴

就職のために通信制高校在学中にしておくべき5つのこと

進路について

通信制高校を選ぶ時に考えたいのが進路のことです。

今すぐ進路を決める必要はありません。

もちろん「今はとにかくこれがやりたい」と思うものがあれば、それに向かって突き進んでみましょう。

でももしまだハッキリと決まっていないのであれば(決まって無くて当たり前です)、身動き取りやすい通信制高校を選んでおきましょう。

例えばヒューマンキャンパス高等学校は、「こんなのまであるの?」って驚くほど色んなコースを設けています。

しかも1年ごとに選ぶコースを変えてもOK。大学に行きたくなっても進学コースがあるし、専門学校が良いと思ったらそれに近いコースを選べばOKなので、「とりあえずやってみるか!」で動けます。

勉強について

どんな通信制高校でも主要5科目などの勉強はしなくてはいけません。

どれをどこまでやるかは本人と学校とで相談して決めることですが、自宅学習が鍵となる学習スタイルですから、どんな風に勉強を進めていくか知っておくと安心ですよ。

通信制高校の課題はどうやってこなせば良い?

卒業に欠かせない通信制高校のレポートについて

全日制高校とは違うの?通信制高校の授業内容!

大学進学は2割弱

自主性が問われる環境ですから、自分が大学に行きたいと言えばサポートしてもらえると思いますが、逆を言えば全日制高校の先生のように、大学進学ありきでは考えていません。

実際、通信制高校卒業者の大学進学率は2割にも満たない状況です。

自分から先生に相談することが大事だと覚えておいてください。

「大学に行くべきか分かりません」「大学に行きたい気がするけど、何をしたらいいか分かりません」というような、相談というより、「分からない」「困ってます」「教えてほしい」という意思を伝えるだけでもOKですよ。

通信制高校から大学進学は可能?

スクーリング・登校日について

通信制高校には「スクーリング」と呼ばれる「登校しなきゃいけない日」があります。

合計日数は法律で決まっていますが、内容は各通信制高校に任せられています。

全日制高校のような定期試験を受ける日にあてているところもあれば、修学旅行のような活動の時間にあてているところもありますし、多種多様過ぎてここだけではご紹介しきれません。

下記の記事などをチェックしてみてください。

通信制高校のスクーリングとは?

スクーリング日数の少ない通信制高校特集!年間2日の登校日で卒業できる!

卒業率について

残念ながら通信制高校の卒業率は100%ではありません。

しかし、学校によっては96%と、ほぼ100%に近い学校もあります(96%というのは全日制高校の平均よりも高い数字です)。

だから、学校選びがとっても大事です。

せっかく通信制高校を選ぶなら、出来るだけあなたが笑顔で通える学校を見つけてほしいなと思います。

卒業資格の取得方法と通信制高校選びのポイント

通信制高校は卒業率が低い?その理由と失敗しない高校の選び方をご紹介!

高卒資格について

高卒資格は、高校に通わなくても取得出来ます。

高校卒業資格認定試験(通称:高認)に合格すれば、それを元に大学や専門学校の入試を受験することが出来ます。

ですが、先生が教えてくれても難しい勉強を、自分一人だけで勉強して、合格するのは並大抵のことではありません。

中には、高認合格へ向けたコースがある、国際高等学院のようなサポート校も存在しています(サポート校がそもそも何かは次の項目で説明します)。

サポート校について

サポート校は、「不認可校」の一種です。

国や自治体が認めた学校ではないけど、塾ほど勉強に特化してるわけでもない存在です。

その名の通り「何らかのサポートをする場所」のことを指します。

実に特色が様々で、予備校さながらに進学に特化しているところもあれば、学校にも家にも居場所がないと感じている子どものためのフリースペースに近いところもあります。

通信制高校とサポート校の違いとは?

不登校問題に強いサポート校もある

ひたすら不登校児童の心のケア、再登校へのサポートに全力を注いでいるサポート校もあります。

スクーリング(登校日)に一人で外出出来ない生徒さんには、先生が家までお迎えに来てくれて、一緒に登校してくれるところもあるのです。

学校に行きたいけど行けないと悩んでいる方は、まずそんな学校もあると知ってみるところから初めてみてはいかがでしょうか?

日本文理学院高等部

学費について

公立通信制高校は1単位数百円という格安の学費で通うことが出来ます。

ただ、個人的には公立通信制高校に通うメリットは、学費面だけだと思います。

どうしても自分で働いて、しかも他の兄弟の食費なども稼がないといけないくらい、経済的にキツい人でないなら公立はオススメ出来ません。

私立通信制高校は、公立の10倍以上お金がかかってしまいますが、就学支援金制度を利用すれば少しは学費を安く抑えることが出来ます。

通信制高校の学費を比較してみよう

就学支援金を知ろう

就学支援金は国や自治体から支給されるお金です。

支給とは「もらえる」という意味です。返済はしなくてOKです。奨学金とは違います。就学支援金をもらって、奨学金ももらうことも可能です。

通信制高校の学費支援制度「就学支援金」とはどんなもの?

就学支援金記事TOP画像

単位について

通信制高校は基本的に全て単位制です。

だから通信制高校では一年生・二年生といった「学年」の感覚はあまりありません。

留年しないで卒業できる?

転入・編入の場合、元々いた学校で取得した単位があれば、そのまま引き継ぐ事が出来ます。

74単位、高校への在籍期間が3年以上、特別活動30単位の卒業要件さえ満たせば、同学年の子と同じタイミングで卒業できます。

通信制高校への転入・編入!単位はどのように引き継がれる?

高校中退してても単位は生きてる

イメージとして、高校中退してしまうと全てが台無しになってしまうようなイメージがあるかもしれませんが、あなたが今日まで頑張ってきた分は無駄になりません。

認定されている単位があるかどうかは、何年経っていても通っていた学校に問い合わせれば教えてもらえますので、是非確認してみてください。

単位の有効期限

高校卒業・中退から20年間は単位取得データを保存しておくよう決められています。

ただ、20年経過したらすぐにデータを削除しないといけないルールは無いのです。

だから、学校によっては30年前の生徒の単位取得データも残っていることがあります。

何年前のものでも重要な個人情報ですから、電話で「ある」とも「ない」とも答えられないので、学校に直接行って確認する必要があります(親御さんでも大丈夫です)。

入試について

通信制高校の入試方法は下記のどれかです(2個以上やる学校もあります)。

  • 学力テスト
  • 作文・小論文
  • 面接

学力テストや作文に関しては、そこで合格ラインを決めるようなものではありません。実際に入学してきた後の学習指導の基準にするくらいです。

一番重視されるのは面接ですが、「上手く話さないといけない」「頭が良いように見せなきゃいけない」と考える必要はありません。

通信制高校には対人恐怖症やパニック障害といった精神的な病にかかっている生徒や、何らかの発達障害を抱えている生徒も多く通っています。

だから完璧な受け答えなんて求められません。

通信制高校に通いたいって気持ちを、生徒本人が持っているかちゃんと知りたいくらいの気持ちだと思います。

通信制高校の入試は人柄重視!

通信制高校の入試で落ちることはある?

可能性はあるにはあります。

例としては3つ。

  • 定員オーバーだった
  • 暴力・暴言など攻撃的な要素が見られた
  • 病気などの症状により、学校側が責任を取れないと判断した

通信制高校の校則に「法律は守る」というものがあります。

暴力・暴言を他者へ向ける行為は法律違反なので、通信制高校の中で一番大事な校則を守れないと判断されたら落ちることもあります。

また、症状によっては「学校で勉強が出来る段階でない」と判断された場合にも落ちることがあります。

評判について

口コミは一個人の意見であることを忘れないようにしてください。

口コミは時にとても有益ですが、時に害悪をもたらすものでもあります。

過信し過ぎないように注意しましょう。

特に通信制高校に通っている(通っていた)人は、色んな理由で通信制高校を選んでいます。

虐められたため、生まれつきの病気や障害のためという人もいれば、夢のために通信制高校が一番ちょうどよかったという人もいます。

背景が違えば感じることも全く違うと思います。

メリットとデメリット

メリット

メリットは人の数だけあると思いますが、代表的な例をあげてみます。

  • 自分の都合やペースで通える
  • 夢を追いかけるための時間がたくさん作れる
  • 登校日数が少ない
  • いじめや不登校に対するケアが充実している学校多い
  • 普通の高校では学べないことも勉強出来る

デメリット

  • 自主的な勉強が必要
  • 全日制高校より学習量は低くなることもある
  • 理解のない人からの目が気になることもある
  • 友達が出来ないまま卒業することもある

平日の昼間でも遊べてしまうので、おまわりさんに「学校はどうしたの?」と話しかけられる経験をしたことがある人もいるとか。

多少は周囲の目が気になるという人は少なくないようです。

よくある質問

田舎でも通信制高校に通える?

全国どこからでも通えます

広域通信制高校を基本に探してみると見つかりやすいですよ!

広域通信制高校と狭域通信制高校の3つの違い

なんなら海外に住んでいても通えます。

海外在住の方も日本の通信制高校に通える理由

学校に行きたくないんだけど大丈夫?

残念ながら登校日数ゼロの通信制高校はありません

登校日数に関しては、国の法律で決められていて、ゼロには出来ないのです

詳しくは下記の記事で解説しています。
スクーリングなしの通信制高校はある?

そもそも人間やめたいんだけどどうしたらいい?

分かります。

私も1日1回は次生まれ変わるなら、何がいいかなと考えています。最近のブームは化石ならどれがいいかシリーズです。化石には歴史が詰まってるので、なかなか楽しいですよ。そのちょっと前までは深海生物シリーズでした。深海なだけに奥が深いです。良かったら調べてみてください。

https://twitter.com/rinassiii/status/885781825896955904

最近ツイッターを始めました。フォロバしますし通信制高校に関する質問も受け付けます(私がお答え出来る範囲のものになりますが)。仕事の合間に上司の目を盗んでゆるゆる呟きます。

まとめ

同じ時代を生きていても、親と自分とでは「考えの根本になってる時代」は違うのです。

違うことは悪いことでも何でもありません。

駄目なのは「違う」ということを無視したまま、お互い自分の主張ばかりぶつけてしまうことです。

通信制高校一つとっても、印象も事実も何もかもが異なると思いますよ。

「私(僕)が転校(入学)するかどうかはまず置いといて、一つの事実として知ってほしい」ということから始めてみるのも手ですね。

誤解しないで欲しいポイント

私は、必ずしも通信制高校という選択が正解だとは思っていません。

今の学校でもう少し頑張ってみるという選択もアリだと思いますし、いっそ一旦中退するというのもアリだと思います。

この記事の中で私が最も言いたかったのは、

  • 相手にも歴史や経験があると考えてみる
  • 色んな選択肢を紙に書き出してみる
  • 自分の考えと相手の考えのすり合わせをする

この3つを是非やってみてほしいなということです。

その上ではじき出された答えが、「通信制高校へ行く」だったら、是非当サイトの色んな記事を見てみてください。

そして、是非あなたにとって笑顔で通える通信制高校を見つけてほしいなと思います。

それでは、またお会い出来ますように。

りなっしーでした。