中学生活で得たことって何を伝えればいい?いくつかの例と伝え方を紹介します!

中学生活で得たことって何を伝えればいい?いくつかの例と伝え方を紹介します!

「中学校で得たことを教えてください」
高校受験の面接や作文で必ずとも言っていいほど聞かれるこの質問に、頭を悩ませている人も多いでしょう。作文ならまだしも、明日面接ともなれば緊張で何も喉を通らないような人がいても不思議ではありません。
高校受験の面接や作文は、その人自身の性格や本性を知ることが目的です。誰かの例文を真似るのではなく正直に自分の言葉で伝えることができれば大丈夫なことがほとんどでしょう。
それでも不安な方のために、この記事ではいくつかの中学生生活で得たことの例や、面接・作文での伝え方のコツを紹介します。
作文でも面接でも、基本的に伝え方と伝える内容は同じです。どちらで悩んでいる人にも使える内容なので、ぜひ参考にして安心して試験に臨みましょう。

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参考にするのはいいが、自分の言葉で

「中学で得たこと」というのは、どんなことを学び、どんなことを思ったかの証明です。
中学生活を送った一人一人で違うものなので、きちんと自分の中学生活を振り返って言葉にしましょう。この記事でもいくつかの話せる内容を紹介しますが、実際に喋る内容までは紹介していません。
「例文」を紹介してしまうとどうしても文章構成が似たものになってしまいますので、結論を真似するのはいいですが、どんな流れでその結論に至ったのかは自分の経験を振り返りましょう。
面接で重視しているのは人柄を見ることです。完璧にスピーチすることではありません。
ネットで拾ってきたようなことを喋られる方が評価に通じにくいので、文章を書くときは気をつけましょう。

中学生活で得たことの例を紹介します

中学生活は勉強に部活、習い事といろんなことを行っています。
自分が恒常的に取り組んできたことや、特定のイベントで活躍したことを振り返って、その経験から何を得たのか考えましょう。
特に決まりはないので自分の活動を振り返って何ができるようになったか考えればよいのですが、それでもわからないという人のために四つ例を紹介します。

  • 友人関係
  • 自主性
  • 計画性
  • 努力することの大切さ

部活をしている人にしか使えない、なんてことはありません。
どんな活動をしている人にも共通して言えることだと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。以下で詳しく解説します。

友人関係

「友人関係」は学校生活を送った人であればほとんどが説明できることです。
そんなことでいいの?と思った方も多いでしょうが、どんな人と絡むのが好きで、どのくらいの人と交流してきたかはアピールできるポイントです。
例えばクラスの中は全員友達というような誰とでも仲良くできる人であればコミュニケーション能力の高さをアピールできますし、友達が少ない人は仲がいい人に特に親密になれる親交の深さをアピールできます。
また、友達から何かを教えてもらうケースもあるでしょう。
「友人のおかげで○○できた」というような説明の仕方ができれば、よい友人関係を気づくことができる人だと評価されるでしょう。

自主性

「自主性」は、自分から何か取り組んだ経験があればアピールできます。
例えば体育祭のリーダーをやったなどの特別な経験がある場合ではなくとも、毎朝体力を付けるためにランニングをしたということでも構いません。
むしろ毎日行っている小さなことの方が、どうして自分から取り組むことになったのか動機をアピールしやすいかもしれません。
自分から課題を見つけて取り組むことができるのは、高校生活でも必要な要素です。
毎日継続してやっていることがあれば、大いに評価されるでしょう。

計画性

「計画性」は、期間を決めて取り組むことがあればアピールできます。
これで特にアピールしやすいのが定期試験です。テスト勉強をしていないと試験の点数は取れないので、どのように学習するのか毎日計画を立てた、というような流れで説明可能です。
もちろんテスト勉強以外で夏休みの宿題の取り組み方でもいいですし、部活での試合に向けた練習方法でも構いません。
ここまでやると決めたことを毎日計画通りに活動できるのは、高校に行ってからも非常に強いアピールになるでしょう。

努力することの大切さ

「努力することの大切さ」では、何か努力して大きな結果を得たときにアピ―ルできます。
例えば初心者から始めた部活で、毎日練習していたら三年になった時にレギュラーになれたという経験や、日々の努力でテストの点数が大幅に向上したといった時に使えます。
瞬間的な努力ではなく、一年間や三年間といった長期間の努力の方が、継続力も評価されるので説明しやすいでしょう。
自主性や計画性と合わせて喋りやすい内容だと思います。

別に何でもいい、自信を持って

特に誰にでも説明しやすい四つを紹介しましたが、特にこれを言うと評価されやすいというわけではありません。
大切なのは、どうしてそれを得たのかという過程と考え方です。
例えば「計画性」を得るにしても、部活で得たのか日々の勉強で得たのか、はたまた習い事に通っている中で学んだのか、そこは人によって様々です。
そのため、何をして学んだかをはっきり説明できるように準備しましょう。
最も大切なのは、自分がやってきたことを堂々と伝えることです。面接で自信なさげにたどたどしく説明すると信憑性もなくなってしまいますので注意が必要です。

伝える時のポイントは?

伝える内容は何でもよいとは理解してもらえたと思いますが、それをどのように伝えればよいか悩んでいる人もいると思います。どれだけいい内容を準備しても、それを上手く伝えられなかったら意味がありません。
そこで、その内容をどのように伝えるとよいか紹介します。

  • 短い文章で区切る
  • 具体的に伝える

面接でしゃべるときも、作文を書く時もこの二つのポイントは同じです。

文章を作るときの基礎なので、意識してみてください。

短い文章で区切る

「短い文章で区切る」というのは、文章を読みやすく・聞きやすくするための手段です。
文章を作ることに慣れていないと、「~ので、~して」という言葉を使って文章を長くつないでしまいがちになります。一文に内容が三つも四つも入っていると聞いている側は内容が頭に入ってきません。一度書いた文章を読み直して、長すぎないか確認しましょう。
具体的な指標で言えば、読点の数が三つを超える・50文字を大きく上回る文章は長いと言われます。どうしても詳細に話さなければならない部分は文字数や区切りが多くなるかもしれませんが、できる限りこの指標を意識して文章を作成してみてください。

具体的に伝える

「具体的に伝える」というのは、聞き手に内容を想像しやすくするための手段です。
「たくさん分かった、すごくいい、勉強になった」のような抽象的な言葉を使ってはいませんか?このような抽象的な表現は、その事実を体験している本人しかわからない感覚です。聞き手からすると疑問が残ります。
抽象的な表現をすると、面接では「何が?どんなふうに?」という具体化する内容を尋ねられます。自分で文章を読み直した時にもう一段階掘り下げて説明することができないか確認してみましょう。
それでも具体的に伝えるにはどうすればいいのかわからない、という人に紹介したいのが以下の二つの手法です。

  • 数字を意識する
  • 内容を絞る

この二つを意識して取り入れるだけで内容がぐっと引き締まりますので、意識して取り入れてみましょう。詳しく解説します。

数字を意識して

数字は他人も評価に使える客観的指標です。
「野球や勉強を頑張った」というよりも、「野球部の大会で三位入賞した・一年間で点数が50点伸びた」という方が聞いている人からは理解されやすいのは理解できると思います。
これは三位入賞することや点数を50点伸ばすことの難しさを聞き手が想像するので、共感できるからです。
面接なら数字を言わなくてもどのくらいの成績が得れたのか質問しなおしてくれることがありますが、作文ではそういうわけにもいきません。
特に作文を提出する場合は客観的に見て想像しやすい内容か確認しましょう。第三者に見てもらうのもよいでしょう。

内容を絞る

いくつもの中学生活で得たことや、それにまつわるエピソードを並列に並べて説明しようとはしていませんか?一つのことから学ぶことはたくさんある!という人や、いろんな経験を通じて一つの結論に至ったという人もいると思いますが、内容を分散させるのは逆効果です。
これは内容をいくつも盛り込んでしまうと一つ一つの説明が希薄になってしまうことが大きな問題です。作文ではそもそも書く分量が決められているでしょうし、面接でも長々と喋ることはマナー的にNGなので、一つ一つの内容をすべて具体的に説明することはできません。
なので、説明するエピソードは基本一つ、どうしても他の話とつなげたいという場合のみ二つ準備するようにしましょう。一つのエピソードから出す「中学生活で得たこと」も基本一つ、多くとも二つにした方が良いです。

これができるとより伝わりやすい!おすすめ技術

ここまで伝えるときの文章の作成の仕方について基礎的な部分を解説しましたが、ここまでを理解した人にはもう一段階上のコツを紹介します。
そのコツは以下の二つです。

  • 結論ファースト
  • 過程と努力を伝える

結論ファーストというのは大学生が就職活動で使っていたり、社会人がプレゼンを行うときに自然と使っていたりする手法です。そういえば難易度が非常に高く感じるかもしれませんが、内容としては簡単です。
文章作成の基礎的な部分ではなく、文章を上手く伝えることができるコツなので、他の受験生と差別化できるでしょう。

結論ファースト

結論ファーストというのは、文字通り結論を頭に持ってくる文章の作成方法です。
今回の「中学生活で得たことは何ですか?」という問いであれば、「私が中学生活で得たことは○○です」という文章を最初に持ってくることが結論ファーストになります。
非常に簡単ですが、自分が書いた文章を読み直してみるとそうなっていない人も多いのではないでしょうか?いきなり「私は中学生のころ~をしていて」と入っている人はかなりの数いると思います。
これは文章の聞き手が最初に何を話されるかわかることで、話を整理して聞けるという点で優れています。
わかりやすい例が校長先生の話です。どの学校でも校長先生が雑談する機会はあると思いますが、よく「今日はね、○○の話をしようと思います……」という始め方をしている気がしませんか?スピーチ経験の多い人が自然とやっている手法で、こういってもらえば、聞き手は話す内容が理解できやすいのです。
聞き手が分かりやすくしてほしいと思うのは高校の面接や作文でも同じです。意識的に文章を作ってみましょう。

過程と努力を伝える

過程と努力を伝えるというのは、聞き手に納得感とその時の感情を共有することができるからです。
数字を意識して・内容を絞るという前述したことを実践すれば自然と過程と努力が盛り込まれる内容になっていると思いますが、話の流れをもう一度確認しましょう。
「朝六時に起きてランニングをした」ということを伝えるのであれば、どうして六時に起きる必要があったのか、ランニングを始めた当時のつらさ、そこから続けていくことでどんな変化があったか、続けた後に苦しかったことは何か。それらの苦しみや困難をすべて乗り越えて努力の成果を得たということを詳細につたえることができれば、きっと聞き手もその努力に共感できるでしょう。
この時に時に重要なのは、「どうしてランニングをしようとしたのか」というその時の考え方や動機を盛り込むことです。努力をする理由がわからなければ本当に努力をしたのかも怪しく感じられてしまいますので、きちんと理由を盛り込むようにしましょう。

中学生活を振り返って考えよう

「中学生活で得たこと」の例や伝え方を紹介しましたが、自分の中学生活を振り返って考え直すようにしましょう。
冒頭でも説明しましたが、高校受験でこの内容を聞くのはお手本のような説明を求めているわけではなく、あなた自身のことが聞きたいからです。
そのためネットで得たような内容を真似するのではなく、自分の中学生活から答えをだしましょう。伝えてダメなことなんてありません。