通信制高校は卒業率が低い?その理由と失敗しない高校の選び方をご紹介!

卒業イメージ

通信制高校への入学を検討している保護者の皆さま。

通信制高校は卒業率が低いという噂を耳にしたことはありませんか?確かに全日制高校に比べると卒業率は低くなります。

だからと言って、通信制高校への入学を断念する必要はありませんよ。

今回は、通信制高校の卒業率が低い理由と失敗しない通信制高校選びについてご紹介します。

通信制高校の卒業率が全日制高校よりも低い理由

まずは、通信制高校の卒業率が全日制高校よりも低い3つの理由をご紹介します。

私立と公立によって卒業率が異なるため

私立と公立で平均卒業率は大きく異なります。

卒業率
公立 11.7%
私立 35.6%

上記のデータをご覧いただければわかるように、公立の通信制高校の卒業率は私立の3分の1以下です。公立の通信制高校を卒業する方は10人に1人という事実を皆さんはご存知でしたでしょうか?
続いて以下の表をご覧ください。

留年率
公立 28.0%
私立 12.6%

上記の表は留年率です。公立の通信制高校は3割近い方が留年していることが分かります。

留年だけにとどまらず、公立の通信制高校は中退率が50%を超えています。私立と公立で卒業率や留年率に差が生じる理由は一体何なのでしょうか?

私立と公立の違い

大きな違いは、スクーリング日数にあります。スクーリングとは登校日のことを指し、教師との面談を通して日々の学習や生活について話し合います。

公立の通信制高校はスクーリング日数が多く、生徒の負担になりやすいです。しかし、私立の通信制高校はスクーリング日数が少ない、あるいはコースを自由に選ぶことができるため、生徒の負担にならずに済みます。

公立の通信制高校の卒業率が低い理由は、負担の多いスクーリング日数が原因である場合が多いです。

自分で学習計画を立てなければならないため

全日制高校や定時制高校の中には、登校するだけで卒業できる学校もあります。テストの点数が奮わなくとも、出席と補修で進級できてしまうのです。
しかし、通信制高校は単位制で、レポート試験結果が重視されます。登校日数が少ない分、学習に力を入れなければ卒業はできません。
通信制高校よりも全日制高校や定時制高校の方が楽に卒業することができるため、卒業率が高いとも言われています。

失敗しない通信制高校の選び方

通信制高校の卒業率が低い理由をお分かりいただけた所で、次は通信制高校を選ぶ時の注意点をまとめます。

資料だけで決めないで!必ず学校見学へ

これはゼッタイのゼッタイでお願いしたいことです。

資料請求して学校のパンフレットを見ただけで決めないでください!

パンフレットは「入り口」に過ぎません。

必ず学校見学・説明会には参加してください。

私は何校か通信制高校を見に行きましたが、今のところ、「わ~!パンフレットと同じぐらい綺麗だなー」と思ったのは、ヒューマンキャンパス高等学校だけです。

卒業?進学?資格?「何のため」に通うかを親子でハッキリさせよう

全日制高校に通う時は、大半の人が「何で高校に通うのか」なんてことを考えないと思います。

全日制ならそれでも大丈夫です。ガチガチに固められたカリキュラムに従ってるだけで、いつの間にか卒業出来るシステムになっていますから。

でも通信制高校は自分でカリキュラムを決めないといけません。

「何のために通うのか?」がハッキリしていないと、カリキュラムを立てる時に判断がブレてしまいます。

よくある失敗例:ゆっくりしたい子どもと、心配が空回りする母親

私の妹は高校中退後、通信制高校に編入しました。

イジメと、担任の先生との相性の悪さで、高校中退後はしばらく引きこもっていました。

だから通信制高校に編入するのを決めた時も、1年目は慣らし運転で、2年目から授業を増やして行こうと考えていたそうです。

でも、ずっと心配していた母親は、やっと学校に行く気になってくれたのが嬉しくて、このやる気を逃さないためにアレコレと口を出して、妹が考えているよりも多く1年目から授業を取るようにしてしまいました。

妹は自分のペースをつかむために、学習スピードを調整しやすいシステムを求めて通信制高校を選んでいました。

しかし母は「今からでも頑張って同い年の子と差が開かないようにしてほしい」と願っていました。

求めてることのレベルが全然一致して無かったのです。

そんな二人が一緒に授業を組み立てようとしても、そりゃバラバラになりますよね。

正しいかどうかではなく必要かどうかで判断しましょう

例えば、「一年目から均等に努力することで、確実に卒業しやすくする」という手法は、正しいです。

一年目にゆっくりしたら、その分二年目、三年目が大変になるのは当然ですから。

でも、果たして「必要」でしょうか?

ちょっと極端な話ですが、「毎日筋トレをすると、健康に良い」というのは正しいですが、「今、風邪を引いている人に必要なことか?」って聞かれたら、必要ではないはずです。

是非、「確かに正しい。でも必要だろうか?」と考えてみてください。

卒業率の高い通信制高校

続いて、卒業率の高い通信制高校をご紹介します。

ルネサンス高等学校

ルネサンス高等学校卒業率97%と、KTC中央高等学院に負けず劣らず高い卒業率を誇っています。ルネサンス高等学校の特徴は以下の3つです。

スクーリング日数 通常スクーリング日数は年に20日程度必要ですが、ルネサンス高等学院は年に1回、5日程度のスクーリングで卒業することができます。
進学実績 卒業率の高さに付随して、高い進学率を誇っています。大阪大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学など国立大学から有名私立高校が合格先実績として挙げられます。
専門科目 専門を本格的に学ぶことができる8ジャンルのWスクールコースも用意しています。美容師や歌手、タレントを目指すことができます

サポート校との合せ技で卒業率を高めるのもアリ!

通信制高校単体では卒業出来ないかも…と不安を抱えている方は、サポート校と併せて通うことで、ちゃんと卒業出来る可能性を上げることが出来ますよ。

ここではサポート校の中でも特に卒業率が高いサポート校を2校ご紹介します。

※そもそもサポート校とは何か?という解説はこちらの記事でまとめています。

通信制高校とサポート校の違いとは?

KTC中央高等学院

KTC中央高等学院卒業率98.7%と数あるサポート校の中でも高い卒業率を誇っています。
特徴は以下の3つです。

スクーリング日数 ウィークデイコース(週5日通学)、ツーデイコース(週2日通学)サタデイコース(週1日通学)の3種類から選択可能です。生活リズムや身体状況に合わせて選択できるので、負担になりにくいのがポイントです。
マイティーチャー制 相性の良い教師を担任として選ぶことができます。スクーリングのモチベーションは教師との相性が左右することが多く、この制度も卒業率の高さに繋がっています。
進学実績 早稲田大学、慶応大学、明治大学、同志社大学など、国内の有名私立大学への合格実績を残しています。

東京国際学園高等部

東京国際学園高等部卒業率90%以上で、多くの生徒を送り出しています。東京国際学園高等部の特徴は大きく分けて3つです。

スクーリング日数 年に3回、2泊3日の合宿で負担にならないコースを設けています。
専門科目 アニメや漫画、映像などの専門に強く、プロによる本格授業を受けることができます。
進学実績 進学サポートに力を入れており、東京大学、京都大学、慶応大学、早稲田大学など、国立の最難関大学への進学実績も残しています

※卒業率の算出方法は高校によって異なります。

卒業率の高い通信制高校の特徴

卒業率の高い通信制高校に当てはまる特徴は以下の通りです。

学費が高い

講師の質や設備など生徒が登校しやすい環境づくりに力を入れているため、学費が高いです。
また、スクーリング日数が週1、2日ペースの通信制高校よりも、年に数日ペースの通信制高校の方が学費は高い傾向があります。登校日数が少なく負担が小さい分、楽しながら登校することができるということは学費も高いと考えていいでしょう。

進学率や就職率が高い

卒業率が高いことに付随して、進学率や就職率も高いのが特徴です。
進学には高卒資格が必須であること、また大学進学という目標を掲げている方は卒業へのモチベーションを高く保つことができるのです。
就職でも同様のことが当てはまります。就職条件として「高校卒業以上」と定めている企業が多く、中退者と高卒資格取得者では受け入れが大きく異なります。就職を希望している方は、卒業も目標にする必要があるのです。

通信制高校卒業後の進路についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
通信制高校卒業後の進路について