就職を目指すには全日制高校よりも通信制高校は不利に働くのではないか?と疑問を抱いている方は多くいらっしゃるかと思います。学校により就職率は異なるため不利と一言で片づけることはできません。しかし、在学中どのように過ごすかで就職できるかできないかは大きく変わります。以下で通信制高校在学中にしておくべき5つのことをご紹介します。
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通信制高校から就職は不利なの?
通信制高校から就職を目指すのは決して不利ではありません。以下の表をご覧いただければお分かりいただけるように、通信制高校からの就職率は全日制高校に比べても変わりありません。
通信制高校卒業後の就職状況
高校の種類 | 就職率 |
通信制高校 | 13% |
全日制高校 | 15% |
定時制高校 | 27% |
上記の表から、就職率が最も高いのは定時制高校です。全日制高校は大学や専門学校への進学率が50%以上を占めているため、就職率はそこまで高くありません。
通信制高校によって就職率は変わる
通信制高校によっても就職率は変わります。進学のサポートに力を入れている通信制高校もあれば、資格の授業を開く、面接や履歴書などの指導で就職をサポートする通信制高校もあります。進学率は私立と公立では大きく差が開いていますが、就職率は私立も公立も大差がありません。ただ、進路指導に力を入れているのは私立の方が多いため、「卒業後進学か就職はしてほしい!」と願うならば私立の通信制高校を選びましょう。
就職のために在学中にしておくといい5つのこと
就職のために在学中にしておくと良い5つのことをご紹介します。「就職のためだから」と嫌々続けていても長く続けることはできません。この中のいずれか一つ、あなたが興味を持って取り組むことができそうなことを見つけて、それに取り組んでみてはいかがでしょうか?
アルバイトで社会人と接する機会を増やす
1つ目はアルバイトです。アルバイトは社会人の方と接することができます。普段学校で授業を受けて部活動に取り組むだけでは、教師以外の社会人と接する機会はあまりありません。アルバイトは、社員さんやお客様など社会人と接する機会が多くなります。また、働いてお金を稼ぐという行為を通して、社会人としてのマナーも学ぶことができます。お金を稼ぐことは決して楽ではありませんが、その分得られるものも多いですよ。
専門科目を学び、企業の即戦力になる
通信制高校では専門科目を学ぶことができます。専門科目は調理や美容など専門学校にスムーズに入学するために有利になる知識を学ぶことができますが、就職の際にも業界によっては入社後、即戦力になる専門科目もあります。ご自身がどのような業界に就職をしたいのか早い段階から決めて、専門科目で実践も踏まえて学んでみてはいかがでしょうか?
資格を取得して面接や履歴書のネタにする
専門科目には、簿記や秘書検定、マナー研修などの資格取得のためのコースも用意しています。このコースは就職を視野に入れている方も多いため、教師はもちろん、周囲にも相談しやすいというのがメリットです。資格を取得していれば就職活動の面接で採用担当者から話題を振られやすいことが多いため、勉強中に大変だったことやなぜこの資格を取得しようと思ったのかなどのエピソードを話せるようにしておくといいでしょう。
部活動に打ち込む
通信制高校にも部活動はあります。運動部から文化部まで幅広く用意されていて、野球や陸上、テニスなどは通信制高校の全国大会が開催されています。全国大会に出場することができれば自信に繋がり、就職でも胸を張って話すことができますよね。「全国大会に出場なんてできないよ…」と考えている方。もちろん、全国大会のような大きな大会に出場する、あるいは大会で成績を収めることが部活動の目的ではありません。部活動にどのような姿勢で取り組んでいたか、部活動を通じてどのようなことを得たかを就職の面接では話しましょう。勉強との両立で工夫したことなどでも構いません。あなたの言葉にして部活動への想いを伝えてみましょう。
委員会やボランティアなどの課外活動に参加する
委員会やボランティアへの参加は、就職の際に積極的に物事に取り組むことができる人として採用担当者の目に映るはずです。委員会に参加して学校の裏方の仕事を支えることや、ボランティアに参加して地域住民の方との交流や環境問題への取り組みに積極的に行動することができるようになるはずです。
就職の最低条件は高校卒業資格を取得する
通信制高校から就職するための最低条件は高校卒業資格を取得することです。以下では卒業に必要な単位の取得方法についてご紹介します。
卒業に必要な単位の取得方法
卒業に必要な単位を取得するためには、レポート提出、スクーリング、単位認定試験に取り組む必要があります。それぞれどのようなものか簡単にご紹介します。
レポート提出
レポート提出は、授業で学んだ内容を定着させるために行う課題です。たいていの学校はわざわざ課題を学校へ提出するために登校しなくても、インターネットや郵送で送ることが可能です。レポート提出の頻度は学校によって異なり、月に1回提出する学校もあれば、年に数回という学校もあります。頻度や提出方法など確認して、ご自身に合う通信制高校を選びましょう。
スクーリング
スクーリングは教員との面談で、「授業内容に不安なところはないか」や「変わったことはないか」など学生の様子や学習状況を把握するために定期的に開催されます。スクーリングも学校によって頻度は大きく異なり、多いところは週に数回、少ないところは年に数回と登校スタイルが大きく変わります。コースによって登校日数を変えている通信制高校もあり、コース変更で日数を調整できる学校もあります。
単位認定試験
単位認定試験は、全日制高校にもあるような定期試験を指します。この試験の難易度はそこまで高くなく、レポート提出とスクーリングにしっかり取り組んでいれば単位を落とすことはほぼないためご安心ください。
通信制高校から就職以外にどのような進路に進む方がいるのでしょうか?こちらの記事で詳しくご紹介しています。
⇒通信制高校卒業後の進路