調理師免許を取得できる通信制高校

調理師

毎年1万人を超える調理師を輩出する飲食業界。和食が世界から注目されていることもあり、海外進出する日本の飲食店が年々増えています。また、日本は和食のみならず、繊細な表現能力や味付けから飲食業界全体に注目が集まっています。
味はもちろんのこと、おもてなしの精神も飲食業界では欠かせません。豊かな表現能力と高い技術が求められる調理師。未だ若い方から根強い人気を誇っています。

では、飲食業界で調理師として働くためにはどのような方法があるのでしょうか?通信制高校への入学を検討されている方は、通信制高校卒業後、本当に調理師免許を取得できるのか気になりますよね。
今回は調理師免許を取得する方法、そして調理師が目指せる通信制高校をご紹介します。

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調理師免許を取得する3つの方法

調理師

飲食関係に従事している方には様々な方がいます。調理師免許を取得している方、調理師資格を取得していなくとも経験を積み料理人として働いている方、調理師免許以外の資格を取得して食品関係の仕事に就かれている方。
しかし、調理師免許を取得していると、飲食業界への就職や今後のキャリアで必ず役に立ちます。今回は調理師免許を取得する3つの方法をご紹介します。

① 調理師専門学校を卒業する

まずは、調理師専門学校を卒業する方法です。調理師専門学校への入学資格は高校卒業以上と定められています。
和食やフランス料理、イタリア料理など、特定の料理の調理師を目指す場合は調理師専門学校に行くと、調理師免許や海外留学のチャンスをつかむこともできます。「幅広い経験を積みたい」あるいは「ホテル」や「レストラン」「福祉施設」で働きたいと考えている方は高校卒業後調理師専門学校への入学をおすすめします。
卒業する高校は調理専門の科やコースを卒業する必要はなく、どの課程の高校でも高校卒業資格を取得していれば問題ありません。
(参考:『通信制高校から専門学校へ進学できるの?』)

② 飲食店で2年間の実務経験を積む

飲食関係に従事する方の中には、調理師免許を持たずに働いている方もいます。調理師免許は調理の専門学校へ通っていなくとも、2年以上の飲食店での実務経験があれば受験資格を得ることができるのです。
学校へ行くお金もかかりませんし、働きながら実践的にノウハウを吸収できるため、効率の良い方法と言えるでしょう。

③ 高校の調理科・調理コースに通う

通信制高校には調理専門のコースが設けられています。高校卒業資格を取得しながら調理師免許を取得できる専門学校で知識と技術を修得できるなどのメリットがあります。「早く調理師として働きたいけど、高校卒業資格は取得しておきたい」という方におすすめなのが通信制高校の調理師専門コースです。

次章では、調理師資格が取得できる、あるいは食品関係の仕事に就くことができる通信制高校をご紹介します。

調理師を目指せる通信制高校3校

調理師、キッチン

ここでは調理師を目指せる通信制高校3校をご紹介します。調理免許が取得できる学校、パティシエを目指せる学校、栄養士の資格を取得できる学校など様々です。学校によってスクーリング日数が異なっているので、ご自身がどれくらいの頻度で通うことができるのか無理のない範囲で通信制高校を選びましょう。

相生学院高等学校

相生学院高等学校では、日本調理製菓専門学校と提携して調理師免許の取得を目指すことができます。調理師コースを設けており、専門学校で実践的な知識を学ぶことができます。スクーリング日数も調整されているため無理なく卒業できるカリキュラムが組まれています。
相生学院高等学校で学んだ後は調理師免許を取得することができますが、より専門的な知識を得たい方は提携校の日本調理製菓専門学校への進学も可能です。

代々木高等学校

代々木高等学校では関東、東海、北陸、関西など地域ごとに様々なコースが用意されています。調理専門コースにもいくつか種類がありますが、注目が伊勢志摩料理人コースです。
先日伊勢志摩サミットも開催され、世界から注目を集める伊勢志摩。伊勢志摩国立公園内には有名なホテルや旅館、料亭が多くあります。ここで代々木高等学校の生徒たちは授業の一環で調理補助として住み込みで働くことができます。授業の一環なので、就業時間も単位に含めることも可能
学校内にとどまらず、日本を代表する地域と優秀な料理人の下で働くことができるのは伊勢志摩料理人コースならではの特権です。

N高等学校

N高等学校は学校の授業もレポート提出も全てネットで行えるネット社会に対応した新しい高校です。しかし、調理・製菓コースを設けており、製菓ルーム、製パンルーム、調理ルームなど、充実した設備のもと知識と技術を習得することができます
目指せる職業としては調理師以外にも、パティシエやパン職人、カフェのオーナー、フードコーディネーターなど幅広く対応しています。取得できる資格として代表的なものは、食品衛生責任者、マナープロトコール検定など、飲食業界で役立つ知識を習得できます。

まとめ

調理師

飲食業界を目指している方は、通信制高校を卒業後すぐに調理師として働くことができます。「専門学校に行くとお金も時間もかかる」だからと言って「いきなり飲食店で働く」のも勇気が要りますよね。
そこでおすすめしたいのが通信制高校の調理師免許取得コースに通う方法です。通信制高校に通えば高校卒業資格と同時に専門知識を身に付けることができます。「一般教養と専門科目を学ぶなんてなんだか大変そう」という方もご安心ください。通常のコースよりもスクーリング日数が少なく設定されている、あるいは就業時間も単位日数に含まれるなど、無理なく通うことができるカリキュラムが整っています
先ほどご紹介した3校をはじめ、通信制高校の調理専門コースをチェックしてみてはいかがでしょうか?