不登校の子供におすすめしたいアニメは?アニメ自体見させてはダメ?

「不登校の子供がアニメばかり見て困っている……」
こんな悩みを持っている方は少なからずいると思います。
不登校になってしまった子供にとって、家の中で手っ取り早くできる趣味がスマホを使った動画視聴です。
ユーチューブにはいろんなコンテンツが溢れていますし、ネットで検索すればアニメを見ることもできるからです。
そんな子供に対して、何か考え方が変わるようなアニメはあるのでしょうか?
それとも、アニメ自体見させることを禁止した方がよいのでしょうか?

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アニメは現実逃避?

現実からかけ離れているアニメや、理想的な日常を送っているアニメ。
そんなアニメを見ることは、現実逃避をしていると言えるのでしょうか?
この答えは、作品によるとしか言えません。
もちろん異世界に転生して活躍する作品ばかりを見ている子供であれば、現実逃避と言えるかもしれませんが、中でも挫折を味わせるアニメもあります。

色んなアニメを見ている子供にとって、アニメは趣味活動の一環です。
例えばあなたが休日に本を読むようなものと同じです。
それを見るなと頭ごなしに否定するのは子供からの反発を受けるので、避けた方がよいでしょう。

していることを頭ごなしに否定してはダメ

たとえアニメや漫画に没頭している姿が心配でも、頭ごなしに否定していけません。
これはたとえアニメじゃなくてゲームや漫画の場合でも同じです。
不登校の子供にとってはそのアニメやゲームをしているから生きていられるのかもしれないからです。
学校に行かなくなった原因は人それぞれですが、アニメを見ているからさらに学校へ行きたくなくなったということは決してありません。
時間が経って心が癒えれば学校に行きたくなるかもしれませんし、その趣味を仕事にしたいという夢を持つこともあります。
そのため、現在アニメ二熱中している子供がいても、受け入れてあげましょう。

自分から子供の趣味を学ぼう

それでも子供がアニメを見るのは教育上やめさせたい……という人は、まずは自分から子供が熱中しているアニメについて学びましょう。
誰でも自分の趣味に理解をしてくれるのは、心の中では非常に強い支えになります。
言葉を全く交わしていない関係になっていなければ、おすすめのアニメを聞いたりすると大体教えてくれるでしょう。
自分の子供が好きなアニメはどんなものか知っておけば、新たな助言も見つかるかもしれません。

アニメのいいところは心に訴えかける作品があること

人によって心に響く作品というのは異なりますが、アニメたくさんを見ている人にとっては心に響いて自分も何か行動したい!と思わせる作品があります。
そのような作品に出会うことで学校に通ってみようと思う人やや何か新しい趣味を始めようと考える人、将来の仕事を定める人などの新たな目標が生まれます。
そんな作品に出会ったら子供の考え方も変わりますので、アニメというものをすべて否定的に考えることはやめた方がよいでしょう。

不登校の子供におすすめしたいアニメは?

とはいえ心に響く作品は千差万別で、誰にでもおすすめできるアニメはありません。
例えばその子供が理想的な学園生活を夢見ているのか、学校とは別のところで輝きたいと思っているのかで変わってくるからです。
今回は、その中でも不登校になっている多くの人が共感できるような作品を紹介します。

不登校キャラが出てくるアニメ

主人公が不登校のキャラクターなら、見ている子は共感しやすいでしょう。
作品に入り込むことができるので、熱を感じることができる可能性は高いです。
その結果元の学校に通うようになるかもしれませんし、自分で通信制高校に通うといった新しい選択肢を見つけるかもしれません。

金色のガッシュベル

高校一年生の主人公の少年は非常に頭がよかったが、周囲からの嫉妬を浴びて不登校になっていた、という主人公そのものが不登校の作品。
この少年のもとに魔界から子供がやってきて、魔法を使って他の魔界の子供を打倒していくという流れです。
魔法や戦闘といったファンタジー色の強い作品ですが、純粋無垢なパートナーにだんだんと主人公が心を開いていき、学校にも通うようになります。
不朽の名作ですので、見てもらって間違いということはないでしょう。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない

思春期の悩みに「思春期症候群」という名前を付けて、事件性を持たせて描写している作品です。主人公の妹がネットいじめに合って不登校という設定です。
この妹は家から一歩も出られないほど外の世界に怯えていたのに、兄と同じ学校に通いたいという一心で努力を重ねて学校まで歩けるようになります。
そして、その後に自分がやりたい道を探して別の通信制高校を検討して……という学校選びの葛藤も描かれています。
他の思春期の悩み全般にもそれぞれ感動的な描写で表現されていますので、響くものは多いと思います。

学校活動以外の現代アニメ

次に紹介するのは、学校活動以外で同じ年代の人が感動を与える作品です。
学校に行きたい!とはならないかもしれませんが、将来の選択肢が増える可能性はあります。
以下に二つ紹介します。

りゅうおうのおしごと!

将棋をテーマにした作品です。
主人公は中学生で竜王位を獲得しており、高校に進学することはなくそのままプロ棋士として活動しています。
ですが同年代のライバルや小学生などの下の世代、上の世代の高段者との関わり合いが描写されており、非常に熱のこもった作品です。
その熱や感動は、きっと何か行動に響くことでしょう

僕たちのリメイク

芸術大学をテーマにした作品です。
主人公は30歳手前になって過去に大学選びで後悔しているシーンから始まって、高校時代に時間がトリップします。
大学生活の中でも非常に特殊な選択肢だとは思いますが、将来の選択肢を提示するという面でお勧めです。

アニメ以外にお勧めしたい趣味

それでも、アニメばかりを見ているのは不安という方はいるでしょう。
不登校になり始めたときはアニメばかり見ているのは仕方ないですが、時間が経ってきて元気になったら別の趣味を進めてみてもいいかと思います。
その際にアニメを見ることを否定してはいけません。

小説

アニメにハマっている子供に一番勧めやすいのが小説です。
小説も現実世界にないものを描いているので、アニメ好きな子供がハマる可能性は高いです。
そのうえ、アニメより活字を読むので想像力が膨らんだり読解力が付くというメリットもあります。
勧める小説は、まずはアニメの原作にもなっているライトノベルから勧めると読書の習慣が付きやすくてよいでしょう。

家事

子供と対話ができるレベルになっているなら、掃除や料理といった将来必須の家事スキルを教えるのもよいでしょう。
自立をするための手助けになりますし、何か将来の選択のきっかけになるかもしれません。

運動系

家の中から連れ出して、ランニングや筋トレを促すのもよいです。
不登校の子供は基本的に運動不足なことが多いので、体を動かすことができればリフレッシュにもなります。
街にあるスポーツクラブとかで体を動かすと色んな人と交流するきっかけになるかもしれません。
ただし、運動をしたくないという子供を無理やり引っ張り出すのは不登校が続く原因にもなりますので、様子をうかがって誘うようにしましょう。

不登校の子の趣味を否定してはダメ。響く作品もきっとある

不登校の子供には、学校に通わなくなった原因が間違いなく存在します。
その理由を聞きだすには子供の心が癒えるまで待つ必要があるので、いくら部屋でアニメを見ていようとすぐに学校に行けと促すのはやめましょう。
子供の趣味を侮辱することで、ますます学校に通えなくなることもあります。
それに、アニメは教育に悪いと言われることはありますが、子供に響く作品も間違いなくあります。
頭ごなし否定せず、その趣味を理解することから始めましょう。