不登校の子供に勉強してもらうには?高校生向けの勉強方法を解説!

子供が不登校になってふさぎ込んでしまった保護者の方は、何とか勉強させて遅れないようにさせてあげたと思っていることでしょう。
特に高校生にもなってくると勉強の難易度も上がってくるため、学校に行かずに勉強をするのは不安に感じると思います
しかし、学校に行かなくても勉強をする方法はいくつかあります。
この記事では高校で不登校になってしまった子供に対して勉強をさせるための心構えから、具体的な勉強方法まで紹介します。ぜひ参考にしてください。

全日制高校で不登校になったらどうなる?進級は可能?

不登校の子に勉強をさせたい!と考えている人は多いと思いますが、そもそも全日制高校で不登校になった場合、進級することは可能なのでしょうか?
義務教育ではない高校で、授業を受けなくなった子供に対する措置を解説します。
基本的に、出席日数によって措置は変わります。

一年間の授業のうち三分の一以上休むと留年

高校では中学までと違って留年という制度があります。
一つの授業を一年間のうち三分の一以上休むと留年とされています。
例えば一学期の授業にはすべて出席していても、二学期の頭から学校に通わなくなった場合は三分の一の出席ができていないので当然留年です。
また、特定の教科が苦手だからとその授業だけ休んでいても、基本的に全日制高校は単位を一つ落とした時点で留年になります。
中学校までは義務教育なので出席しなくても卒業することができますが、高校では出席しなくなったら卒業資格はもらえません。

留年した人はほとんどが転校か中退

また、全日制の高校で留年した人はほとんどが転校か中退することも特徴です。
大学の付属校であれば留年してもそのまま在籍することもありますが、それ以外であれば一学年下に下がって在籍することは珍しいです。
これには、そもそも付属校以外の全日制高校では授業に出席さえしていれば赤点を取っていたとしても進級措置を取られるケースが多いので、留年するのがかなりレアケースということが関係しています。
不登校から戻って元の学校に通っても、学年が一つ下になるだけでは元の学年の生徒に遭遇したときにばれますし、精神的にも環境を変えたいという学生が多いでしょう。

通信制高校に転校することが多い

不登校になった生徒は転校するか中退すると説明しましたが、転校する人は通信制高校に転校することが多いです。
不登校になった生徒は人と関わりたくないという気持ちを持っている人や、生活リズムを整えて学校に通うのが困難という人がほとんどです。
そのような人にとって、通信制高校は非常に通いやすい学校と言えます。
通信制高校に通えば高卒資格はもらえるので、中卒は避けたいという人が多いということも考えられます。

不登校の子供に勉強をさせるための準備

不登校になったからって、即座に転校しなければならないというわけではありません。
少しして心が落ち着けば再び学校に通うようになるかもしれませんし、出席日数が足りていれば進級や卒業ができることもあります。
しかし、学校に通わない間勉強が遅れることは間違いありません。
その結果復帰しても授業についていけなくて再び不登校になるケースもあります。

そのため勉強をさせておきたいと思う保護者の方は多いと思いますが、子供に勉強させるには手順があります。
この手順を無視して無理に勉強をさせようとすると、子供はますます勉強をしなくなってしまうことも考えられます。
しっかりと準備を整えて、子供が自ら学習したいと思う環境を作りましょう。

落ち着くまでは勉強をさせない

まずは、勉強をさせないようにしましょう。
不登校なりたての子供の中には、勉強だけはしておこうと考えている人からゲームや漫画に没頭している人までいると思います。
どちらのケース場合でも、子供の精神状態が落ち着くまでは勉強はさせないようにしましょう。もし勉強をしているケースでも、「自分は何をやっているんだろう」と考えて勉強をしなくなることも考えられます。
まずは勉強することから離れて、何もしない時間を作ってあげることが大切です。

勉強を強要しない

その次に大事なことは、親から勉強を強要しないことです。
心配で勉強をさせたくなる気持ちもわかりますが、強要されて始めた勉強には全く意味がありません。勉強しろと言いたい自分をぐっと抑えて、子供が自分から勉強をしようというまで待ちましょう。
不登校になった子も、時間が経てば「このままじゃダメだ」と思うようになります。
そう考えれば自分から勉強するようになるので、それまでは問題集を渡す程度にしておくとよいです。

いろんなことを体験させる

勉強をさせない代わりに、色んな事を体験させてあげましょう。
不登校から立ち直るきっかけは人それぞれです。旅行に行って元気が出る子がいれば、オンラインゲームで知り合った相手から励まされて学校に行けるようになるケースもあります。
そのため、勉強に縛ることなくできるだけ多くのことを体験させるとよいでしょう。
もしかすると将来の目標を考えるきっかけになるかもしれません。

心が癒えたら勉強開始!不登校でもできる勉強法は?

勉強から離れた時間を作ることで、危機感を抱いてくる子は自分から勉強を開始しようとするでしょう。
そのときに、どのような勉強方法をすれば勉強が大きく遅れることがないのでしょうか?
不登校の子供ができる勉強方法を以下に紹介します。

自学自習

「自学自習」は、最もコストがかからない勉強方法です。
学校で使っていた参考書と問題集を使えば新たに教材を購入する必要はありませんし、全教科分そろっていることもいい点です。
しかし、わからないことがあった時にすぐに質問することができないうえに、自分で学習のペースを考えて学習しなければなりません。
もともとの学力が高くて勉強意欲もある場合は自学自習で構いませんが、そうでない場合は他の勉強方法がおすすめです。

家庭教師・個別塾

「家庭教師・個別塾」は、学習ペースがつかみやすい学習方法です。
決まった課題を講師側が準備してくれて、自分で勉強のペースを律する必要がありません。わからないところがあればその場で質問できるので、学力に自信がなくても学習を進めることができます。
また、他人と会話する機会が得られることもいい点です。
不登校の人は誰とも交流を取らないことが多いので、人と話すことが非常に貴重です。
大学生くらいの年齢の人に講師を頼むと、気軽に話しやすい相手になるかもしれません。

通信教育

「通信教育」は、コスパの良い学習方法です。
一コマ何円というように決まっており、学習したい分だけ自分で選んで学習すればよいので負担にもなりづらいです。
高額なところもありますが、家庭教師を頼むよりはるかに安値で学習を進めることができます。PCさえあれば受講可能なので、非常に取り組みやすい学習方法でしょう。
しかし、家庭教師とは違って自分で学習ペースとモチベーションを維持する必要はあります。勉強が苦手な人はモチベーションの維持のためにも誰かに勉強を強要してもらった方が良いかもしれません。

フリースクールに通う

「フリースクール」は、最もコミュニケーションを取る勉強方法です。
フリースクールとは不登校の生徒が集まって勉強するスペースのことです。
同じ不登校の人同士でコミュニケーションを取ることができるので、不登校の子にとって社会復帰する場と言っても過言ではありません。
新たな友達ができるかもしれないので、いいコミュニケーションスペースです。
勉強環境としても周りに一緒に勉強をする人がいるので、気軽にわからないところを聞くこともできます。

勉強意欲があるなら通信制高校がおすすめ!その理由は?

不登校の子供の学習意欲が湧くようになったら、自分から勉強に取り組むようになっていると思います。
しかし、いずれは学校に復帰しなければいくら勉強をしても高校を卒業することはできません。勉強だけするのは、非常にもったいないです。
それでも、元の学校に通いなおすのは非常に困難です。抵抗がない人であれば戻れるかもしれませんが、それはできないという人は多いでしょう。
そのような子供に対しては、通信制高校に転校することをおすすめします。
理由は以下の三点です。

  • 高卒資格を得ることができる
  • 通学日数の調整も可能
  • 全日制高校で取った単位が無駄にならない

それぞれ詳しく解説します。

高卒資格を得ることができる

通信制高校では高卒資格を得ることができます。
不登校になって高校を中退した場合、最終学歴は中学卒業です。
たとえ試験を受けて「高卒認定」を得たとしても、大学や専門学校に進学しなければ最終学歴は中学卒業のままです。
そのため、通信制高校に通って最終学歴を高校卒業にしておくことをおすすめします。
中卒と高卒では就職できる仕事にも差がありますし、通信制高校によっては大学進学しやすいコースもあります。
将来の選択肢も増えて特になることが多いので、通信制高校に通って高卒資格を取っておくとよいでしょう。

不安なら通学日数の調整も可能

通信制高校では通学日数を自分で調整できることが多いです。
通信制高校の授業は基本的に自宅で自学自習ですが、週に数回「スクーリング」といって実際に学校に通って学習する必要があります。
このスクーリングの日数は週3回程度~月1回ほどでかなり幅があり、学校やコースによって様々です。
新しい友達との交流を増やしたい人や勉強に不安を感じている人は通学回数を多めに設定すればよいですし、人との交流は極力避けたい人であれば通学会数は少なめでよいでしょう。
在学中に通学回数を変更できる学校もありますので、その時の環境によって変えることができることも魅力でしょう。

全日制高校で得た単位が無駄にならないかも

通信制高校では転入手続きをすると、全日制高校でそれまでに得た単位を引き継げる可能性があります。
全日制高校で不登校になったのが二年生の秋だった場合、転入手続きをすれば二年生の半期で取得した単位を引き継ぐことができます。
授業の取り方によっては同年代の人と卒業できることがあるので、通信制高校に転入して学校に通えるならば損はありません。
ただし、半期分の単位を引き継げるのは前学校に在籍したまま次の学校に転校をする「転入」をしたときだけです。少しでも学校を辞めた期間あってから「編入」をした場合は半期分の単位は引き継げないので注意が必要です。

不登校の子供には勉強を意欲的にさせることが大切

不登校の子供には無理にでも勉強をさせたいと思うかもしれませんが、大切なのは自ら意欲的に勉強をさせることです。
時間が経てば自然と何かをしようという気持ちになってくるものなので、じっくりと待ちましょう。
勉強を始めようというくらい心が落ち着いてから、この記事で紹介したような学習方法wを進めてみてください。