通信制高校の受験で落ちないために!面接のポイントも解説!

通信制高校の受験は書類を出せば受かるというようなイメージを持たれがちですが、実際はそうではありません。
これから通信制高校への入学を考えている方は、受からなかったらどうしよう…と不安に感じることもあるかもしれません。
この記事では受験の際気をつけておかなければいけない点をまとめてありますので、通信制高校の受験で落ちないためにも、この機会にしっかりとポイントを押さえておきましょう。

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通信制高校に落ちるパターンは主に3つ

入試で落ちるパターン

通信制高校の入試内容は主に作文と面接です。
特に入試で落ちる際にはほとんど面接が理由となっているんです。
学校側も受験者について知るうえで面接を非常に重要視しています。
では面接で落とされやすい人にはどのような特徴があるのか見ていきましょう。

素行の悪い人

例えば暴力行為やいじめを行っていた人などは、面接で落とされてしまう可能性があります。
通信制高校にはいじめを受けて心に傷を負い不登校になってしまった生徒などもいますから、その生徒たちに危害を加えたり、いじめを起こすのではないかと判断されれば、不合格となる可能性があります。

社会のルール、学校のルールを守れなさそうな人

飲酒や喫煙などの社会のルールを違反していたり、学校で禁止されていることを守ることができなそうだと判断されれば不合格にされる可能性が高くなります。
学校の規則を守れるかどうかは、入学してみないとわからないじゃないかと思うかもしれませんが、法律で禁止されていることを守れないのであれば、学校の規則も守れないだろうと判断されてしまうわけですね。

定員オーバーとなっているパターン

生徒の応募率が高い人気の通信制高校などは、希望者が多くなると早い段階で募集を締め切ってしまうこともあります。
特に公立の通信制高校は私立より倍率が高くなる傾向にあるため、定員オーバーとなってしまうことも多いのです。
公立は私立よりも定員数が少なく設定さえているというのも理由の一つです。
中には倍率が二倍にもなる通信制高校もありますから、公立で気になる高校がある場合は早めに応募するようにしましょう。
また私立でも専門コースなどでは定員数が少なく設定されていることがあり、倍率が高くなることがあるので気を付けましょう。

転入、編入を受付しない時期もある

通信制高校に転入、編入をしたいときにはタイミングにも気を付けなくてはいけません。
例えば都立の通信制高校などは、転入できる時期は各楽器の始まりである4月・9月・1月。
編入できるのは学年の始まりの時期である4月であることが多いです。
希望する学校によって多少変化することもありますので、希望する学校の資料やホームページなどで確認しておきましょう。

転入と編入の違い

転入と編入はいったい何が違うのか、いまいちピンとこないという方も多いのではないでしょうか。
転入と編入は一見同じように感じますが、実はどちらの方法を使うかによって入学後の学習の進め方などがかわってきます。
2つの違いをしっかりと理解し入学方法を検討しましょう。

転入は転校と同じ

転入はイメージとしては転校と同じです。
ほかの高校に在籍している生徒が、別の学校へ移ることを転入するといいます。
前の学校での単位状況や学習状況をそのまま引き継ぐことができるので、同級生と同じ時期に卒業を迎えることができます。

編入は一度別の高校を中退してからの入学

編入というのは、転入と違い在籍していた高校を一度中退してから、新たに別の高校に入ることを言います。
前年度までの修得単位が引き継がれるので、例えば高校2年の途中で中退していたら修得しているのは1年生までとなり、高校2年生の初めからスタートという形になりますね。
また編入ができる時期は限られていますから、同級生たちと学習の進行度に差が出てくることもあり、卒業時期が遅れる場合があります。
ちなみに高校1年生の途中で中退をした場合は、1年の初めからスタートすることになるので編入ではなく再入学という形になります。

通信制高校を不合格にならないためには面接対策を!

通信制高校入試の面接時間はおよそ10~15分ほど。
この間に面接官に自分をアピールしなくてはいけません。
とはいえ、面接官は受験者を落とすためのものではなく、受験者について知るために面接をしています。
あまり緊張しすぎず、自分の考えを述べられるよう準備しておくことが大切です。

身だしなみ

面接時の服装は、一般的には直近に通っていた学校の制服が無難です。
腰パンをしていないか、スカートは短かすぎないか、シャツの裾がはみ出していないか等に気を付けましょう。
私服を着ていく場合はジーンズやTシャツなどのラフすぎる格好や露出の多い恰好は避け、シンプルな襟付きのシャツやブラウスなどを選びましょう。
髪をカラーリングしている場合には、できれば地毛の色に戻したほうがいいでしょう。

質問に答える際の態度

まずは挨拶ができるかどうか、そして言葉遣いはため口ではなく敬語を使っているかなどを面接官は見ています。
また椅子に座っている時の姿勢は背筋が曲がっていないか、足を開きすぎていないか等に気を付けましょう。
面接の際はどうしても緊張してしまうものですが、できれば笑顔で面接を受けられるといいですね。

面接ではどんな質問をされるのか

通信制高校の面接では一体どんなことを聞かれるのか。
質問内容は高校によってももちろん異なりますが、一般的に質問されやすい項目を紹介するので参考にしてみてください。
・通信制高校を選ぶ理由
・この学校を選んだ理由
・得意・苦手科目
・趣味・特技
・卒業後の目標
上記が面接時によく聞かれる質問です。
あらかじめある程度回答を用意しておき、面接に備えるようにしましょう。

志望動機を伝える際のポイント

志望動機は面接ではほぼ間違いなくされる質問です。
できるだけネガティブな言葉は使わずポジティブな理由を伝えるようにしましょう。
例えば、毎日学校に行きたくないから…よりも、自分のペースで勉強ができるからというほうが面接官にも好印象になります。
面接全体としてもあまりネガティブな言葉は使いすぎないように意識してみましょう。

高校を卒業したいという意思を伝えよう

学校側としては卒業率を下げたくないという思いがありますから、初めから卒業したいという意思を感じない、または入学しても途中でリタイアしてしまうだろうと判断されてしまうと、不合格になる可能性があります。
高校卒業資格が欲しい理由や、卒業後の目標などがあると面接官に卒業を目指している意思を伝えることができます。

通信制高校の仕組みを理解しておこう

面接官との会話の中で通信制高校の仕組みについて話すこともあります。
その際に通信制高校についてあまり理解していないと思われると、入学後思うようにいかないと感じることが増えたり、しっかりと学習を続けてくれるか面接官も心配になってしまうのですね。
反対に通信制高校の仕組みについて理解していることが面接の中で伝われば高評価にもつながりますから、最低限知っておくべきポイントについて確認しておきましょう。

全く通学がないわけではない

通信制高校は通学がないと思っている方もいますが、頻度が少ないだけで通学はあります。
基本的には週に1~2回という学校が多いようですが、中にはもう少し多かったり年に1回という学校もあるようです。
気になっている学校はどれほど通学をするのか、あとで「イメージと違ったな…」というこがないよう確認しておきましょう。

卒業に必要な3つのポイント

通信制高校を卒業するためには3つの方法で単位を修得する必要があります。
あらかじめ確認しておくことで入学後の学習イメージをつかんでおきましょう。

レポート

通信制高校では科目毎にレポートの提出が必要となります。
教科によって何回レポートの提出を求められるかは変わりますが、1~3回ほどであることが多いようです。
つまり卒業までには数十通のレポートを作る必要があるということを覚えておきましょう。

スクーリング

スクーリングとは学校や教室となるスクーリング会場に登校して直接講師の授業を受けることです。
科目ごとに決められた回数のスクーリングを受けることができなければ単位を修得することができなくなります。

試験

通信制高校では年度末に単位認定試験が行われます。
テスト問題はほとんどがこれまでに作成したレポートの中から出題されるので、レポートをしっかりと作成していれば内容がすでに身についていたり、すぐに復習もすることができます。
単位認定試験の頻度は年に1~2回となっていて、3学期制の学校と比べてテストの出題範囲は広いことがあります。

通信制高校に落ちてしまったら

通信制高校の受験で落ちる可能性は少ないとはいえ、落ちてしまったらどうしようと心配になってしまう気持ちもありますよね。
もし落ちてしまった場合には、全日制の高校と同じように他の通信制高校を受けることも可能です。
ただ、なぜ落ちてしまったのか全く分からないまま次の受験をしてしまうと、同じ失敗を繰り返してしまう可能があります。
この記事でも紹介した、通信制高校の受験で落ちてしまう人の特徴の中に当てはまっているものはないか等、うまくいかなかった理由を考察してから次の受験に臨むようにしましょう。

まとめ

通信制高校の受験で落ちる要因や気を付けるべきポイントについて紹介しました。
大きな要因としてはやはり面接ですが、定員オーバーになる前の申し込みや、転入・編入をする際のタイミングなど、入試を受ける前に確認しておくべきこともあります。
希望の学校に入学できるように万全に備えをして受験にのぞめるようにしましょう。