通信制高校に通う生徒の特徴

通信制高校は全日制高校と登校日数や学習スタイルが全く異なるため、実態がつかみにくい学校でもあります。しかし通信制高校は情報が知られていないだけで、あなたが考える以上にメリットの多い学校なのです。通信制高校の魅力が存分に伝わるように、今回は通信制高校に通う生徒の特長やメリット・デメリット、通信制高校の選び方についてご紹介します。

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通信制高校に通う生徒の特徴とは?

まず、この記事を読んでいるご本人、あるいは親御さんのお子様が通信制高校のメリットを活用できる方かどうかを確認してみましょう。以下では通信制高校に通う生徒の特長を簡単にご紹介します。

中学校、あるいは全日制高校で不登校だった生徒

通信制高校のメリットは登校日数が少なく、自由度が高いことです。平日は毎日登校する全日制高校に比べればその負担は一目瞭然です。そのため過去に身体的、あるいは精神的理由から不登校だった方が通信制高校には多くいます。登校日に会う他の生徒も同じ悩みを抱えていた方が多いため、登校の負担もかかりにくいのです。

将来の夢を追いかけるために自分の時間が必要な生徒

将来の夢を追いかけるために、日中は自分の時間を確保したいという理由で通信制高校に通う方もいます。芸能人やスポーツ選手などを目指す方は高校のうちから稽古や練習に本腰を入れなければなりません。通信制高校に通えば、自分の夢を追いかけながら高校卒業資格も取得することができるため、将来叶えたい夢を持っている方にはぴったりの高校なのです。

家庭を支えるため、日中働きながら通う生徒

もともと通信制高校は中卒就職者向けに、企業で働きながら学ぶことができる唯一の学校として位置づけられており、「通信制高校の生徒=勤労学生」と認識されていたのです。2000年頃から通信制高校へ通う生徒の特長に変化が出てきたと言われていますが、今も尚、経済的に進学が難しくフルタイムの仕事を持ちながら通う方が多いです。

通信制高校のメリット・デメリット

続いて通信制高校のメリットとデメリットについてご紹介します。

通信制高校に通うメリット

学費が安い

公立の通信制高校は3年間で10万円もしない額で通うことができます。私立の通信制高校は年間で30~90万円程度かかりますが、生徒に対するサポート体制や進路指導がしっかりしているのは私立です。通信制高校なら登校の拘束時間が少ないため、働きながら通うことができるのが嬉しいメリットですね。アルバイトやパートに限らず、正社員として企業で働く方もいます。全日制高校の場合、拘束時間が長い上にアルバイトを禁止している学校も多いため、経済的な面で高校を選ぶなら通信制高校をおすすめします。

生徒や保護者へのサポート体制が整っている

通信制高校は、過去にいじめや人間関係のトラブルにより学校に通うことができなくなった方や、病気や障害によって毎日登校することができなくなってしまった方が通うことのできる学校です。ただ単に登校日数を少なくしているのではなく、生徒や保護者の方への相談に乗るカウンセラーがいますし、身体の不自由な方のために自宅から課題を送ることができるシステムも整っています。
学費をご覧いただければわかる通り、このサポート体制は公立よりも私立の方が整っていることが多いです。学習しやすい環境や高校卒業資格の取得を目指すなら、私立の通信制高校を選ぶことをおすすめします。

自由度の高い学習スタイル

自由度の高い学習スタイルが全日制高校との一番の違いといっても過言ではありません。定期的にスクーリングという登校日を設けていますが、その頻度は通信制高校によって様々です。多い学校だと毎週、少なければ年に数回と幅広いので、スクーリング日数を1つの基準にして通信制高校を選ぶのもおすすめです。
スクーリングについての詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。
スクーリングとは?

通信制高校の選び方のポイント

続いて、通信制高校選びのポイントをご紹介します。「公立か私立か?」「登校日数が多いか少ないか?」「進学実績は?」など通信制高校を選ぶにあたり比較するポイントは多くあります。

選び方① 学費の安い学校を選ぶ

高校にかけることのできるお金は家庭によって当然異なります。学費の安さで言うと効率の通信制高校をおすすめします。先ほどもご紹介したように公立の通信制高校は3年間で10万円かからない程度です。通信制高校なら日中はフルタイムで働くこともできるため、経済的に余裕がない方でも負担を軽くして通うことができます。

選び方② 自宅からの通学範囲で選ぶ

通信制高校には、広域通信制高校狭域通信制高校の2種類に分かれています。広域通信制高校は国内に3地域以上の都道府県の生徒を募集しています。高校とは別にスクーリング会場を設けているので高校が所在する地域以外の都道府県から生徒を募集することができるのです。狭域通信制高校とは、高校所在地以外のもう1つの都道府県の生徒を募集している高校です。ご自身がどれくらいの頻度で登校するのかを考え、登校頻度の多い学校であれば通学時間のかからない通信制高校を選ぶことをおすすめします。

選び方③ スクーリング日数で選ぶ

登校日数は学校によって様々です。一般的には月に1~3回が多いですが、多い学校は週に1日、少ないところでは年に数回と通信制高校によってスクーリング日数に幅があります。合宿形式で短期集中して行われる学校も多いため、一気に済ませたい方はそのような通信制高校を選ぶことをおすすめします。学校によってはスクーリングのコースを変更することができるところもあるようなので、通えるか不安な方はコース変更システムを導入している学校を選ぶことをおすすめします。

選び方④ 教師のサポート体制や進学実績から選ぶ

通信制高校によって教師のサポート体制や進学実績は様々です。先ほどもご紹介した通り、私立の通信制高校は、これまで学校に通うことができなくなった生徒のカウンセリングや、身体が弱く登校出来ない生徒に対して自宅から課題などを送ることができるシステムを取り入れているなどサポート体制が整っています。また、サポート体制が整っている分、進学実績や就職状況など進路先にも特徴が表れています。卒業後の進路を見据えて通信制高校に通いたいという思いがあるならば、サポート体制の整った通信制高校を選ぶことをおすすめします。