通信制高校に転入する前に知っておきたい、後悔しないためのポイント!

通信制高校ではどんなことをしているのか、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。
通信制高校に転入したいけど、入ってから後悔しないかな?と不安を抱えている方もいるかと思います。
この記事では通信制高校に転入する前に知っておきたい事柄についてまとめています。
入学した後に後悔することがないよう、是非参考にしてみてください。

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後悔を生む大きな要因はリサーチ不足

通信制は全日制とは勝手が違うことも多く、全日制から転入してきた人の中には、思っていた高校生活との違う…というギャップから後悔が生まれてしまうこともあります。
通信制高校の特徴について理解しつつ、入学してから後悔しないために知っておきたいポイントについても見ていきましょう。

通信制高校の特徴は自主性を重んじるところ

通信制高校は全日制高校以上に自主性を重んじているといえます
というのも、通信制は勉強をする時間、通学する日程、レポート提出のタイミングなど、あらゆることを自分で管理して単位を修得していきます。
全日制と比べるとかなり自由度の高いシステムということができますね。
それを踏まえたうえで、通信制高校体験者は実際どんなことで後悔した経験があるのか見ていきましょう。

通信制高校体験者が後悔したこと

自分で学習プランを組まなくてはいけない

先にお話ししていたように、通信制での学習は非常に自由度が高いです。
これは一見メリットもようにも思えますが、実はデメリットのもなりえます。
全日制の時は時間割が管理されているため、いやでも授業は進んでいきますが、通信制は自分で学習プランを組まなくてはいけません。
留年という制度もなく、そもそも1年生、2年生というくくりもないので、進級できなかったらどうしようという心配がありませんから、自然と初めのうちはサボっても後で取り返せばいいという考えになってしまいがちです。
しっかりと自己管理ができていないと3年間で単位を取り切ることが難しくなってしまいます。

友達作りが難しい

通信制は全日制と比べて友達作りが難しい一面があります。
理由は学校に登校することが少ないため、同級生などとのコミュニケーションの機会も少ないからですね。
できるだけ人と会いたくないという人にはメリットになりますが、せっかく高校に通うなら友達と楽しく過ごしたいと考えている場合は、全く機会がないわけではありませんが全日制よりは難しいということを覚えておきましょう。

大学進学を目指すには授業が簡単すぎる

通信制高校での授業は全日制に授業と比べて内容が簡単であることが多いです。
それは、通信制高校は大学進学よりも高卒資格を取ることをメインの目標にしていることが多いからなんですね。
大学受験を考えている人にとっては、授業内容が易しすぎることに不安を感じるかもしれません。
全日制と比べて登校日も少ないので、講師に直接質問もしずらい環境も後悔の理由となっているようです。

通信制に偏見を持つ人もいる

悲しいことですが、通信制の高校に通うことに偏見を持っている人というのも少なからずいます。
通信制というだけで、何か問題を起こした人なんじゃないか、全日制の高校に通うことができないから仕方なく入っているというイメージを持たれがちです。
通信制高校を選んだ理由をなにかと聞かれたり、中には通信制というだけで気を使われたりいやな顔をする人も。
通信制高校を選んだことで、どうしても周りの目が気になってしまい後悔につながっているようです。

通信制高校に転入してよかったこと

ここまでの解説を見る限りでは、やはり通信制高校にはいかないほうがいいんじゃないか?と思われるかもしれません。
しかし、通信制高校に転入してよかったという声もあるのです。
いくつか紹介しますので参考にしてみてください。

つらい経験を共有できる友達ができた

通信制高校には、中学や高校でいじめを受けたり、体調の問題などで訳あって転入してくる人も多くいます。
全日制ではなかなか理解を得られなかったけれど、通信制高校に通ってから似たような境遇であったり悩みを共有できる友達に出会えた経験をしている人もいるのです。
通信制高校では友達ができづらいとお伝えしましたが、通信制だからこその出会いもあるということですね。

好きなことと両立ができる

自分のペースで学習を進めることができるので、趣味やバイトとの両立ができて充実した生活を送ることができるという声もあります。
学習ペースの自己管理がしっかりとできていれば、自由度の高い通信制高校ならではの生活を組み立てることもできるのですね。

後悔しないためには学校の特徴を知ることが大切

通信制高校ならどの学校を選んでも同じようなものと思われがちですですが、実は学校ごとに力を入れていることが違ったり選べる学習方法が違ったりします。
通信制高校に転入してから後悔しないようにするためには、それぞれの高校の特徴を理解しておくことが大切です。

コミュニケーションの機会が多い通信制高校

通信制は全日制と比べれば講師や同級生同士のコミュニケーションは少ないですが、通信制の中でも比較的コミュニケーションの機会が多い学校もあります。

登校日の多い高校を選ぶ

通信制の中でも登校日が多く設定されている高校を選ぶことでコミュニケーション機会が増え友達も作りやすくなります。
一般的に公立の通信制高校の方が登校日が多く、最低でも2週間に1回は登校します。
私立は少ない場合は年に数回ということもありますが、学校によっては週5回登校できるところもあったりと幅広いのも特徴です。
たくさん登校できるほど、授業の内容が理解しきれないときなどは講師に直接聞きやすくなりますね。
まずは自分にとってどれくらいの登校が理想的なのか考えてみましょう。

学校行事の多い学校を選ぶ

学校行事をたくさん取り入れている学校であれば、講師や生徒との交流の機会も増えます。
またどんな行事があるのかは学校によって様々。
定番の文化祭や体育祭だけでなく、例えばディズニーランド遠足、クリスマスパーティー、スキー実習など。
自分が興味がある。参加したいと思えるようなイベントを行っているかどうかも、学校選びのポイントにしてもいいのではないでしょうか。

大学受験もサポートしてくれる通信制高校

通信制高校でも、高校卒業までではなく大学受験対策を行ってくれたり進学に向けたサポートに力を入れている学校もあります。
進学を目指す場合は大学の進学率、就職を目指す場合は就職率なども参考にして学校を選びましょう。

学校の授業で足りない部分を補ってくれるサポート校

サポート校とはテキストでわからないことがあったり、勉強の仕方に不安があるときなど、学校の授業で足りない部分を補ってくれる場所のことです。
イメージとしては塾のようなものですね。
そういったサポート校と連携している通信制高校は、大学受験対策も充実していることが多いです。

通信制高校から指定校推薦で大学受験することもできる

あまりイメージはないかもしれませんが、通信制高校も全日制の高校のように大学から推薦枠をもらっていることがあります。
推薦をもらうためには日々の学習で安定的に好成績を残すことが必須になってきますが、希望大学の指定校推薦を獲得することができれば、入試はあるもののほぼ確実に合格することができます。
入試の内容も一般入試のように科目試験を受けるのではなく面接や小論文となります。
学校選びの際にはその高校が持っている指定校推薦枠を調べてみるのも一つの方法ですね。

生徒の心のケアに力を入れている通信制高校

スクーリングがストレスになっていたり、日々の学習について悩んでいる時にすぐに相談できるような環境があれば、学校生活への不安も解消されやすいです。
生徒の心のケアを特に重要視している学校ではスクールカウンセラーが常駐していることも多いので参考にしてみてください。
ちなみにスクールカウンセラーが常駐している学校は私立に多い傾向があります。

通信制は就職鵜や進学にも不利にならない理由

通信制高校の卒業では就職や進学の際に不利になるのではないかと不安に感じている方もおいことでしょう。
しかし、通信制だからと全日制に劣っている、なんてことは決してありません!

偏見はなくなってきている

通信制高校卒業というとかつては確かに偏見の目で見られることも多かったかと思いますが、最近はそれもかなり少なくなってきています。
なぜなら通信制を卒業する人はいまや社会的にも珍しくなくなっているからなんです。
学び方の多様化が進む中で通信制も理解され認められてきています。
通信制に対しる偏見もそれに伴ってなくなってきているのですね。

法的に全日制と通信制に差はない

全日制を卒業しても通信制を卒業しても、得られる資格は同じ「高校卒業資格」。
企業や学校も、卒業した学校が通信制であるか全日制であるかを理由に結果に差異を付けることはできません。
「高校卒業資格」を取得しているという事実に、自信をもっていただきたいと思います。

まとめ

通信制高校に転入する前に知っておきたいことについて解説しました。
転入後に後悔している人の多くは、転入前のリサーチ不足が要因となっています。
まずは通信制高校がどういったものなのかを理解し、その後自分が転入後、そして卒業後何をしたいのかを改めて考えてみましょう。
そうすれば、どんな学校であればそれを実現できるのかがおのずと見えてくるはずですよ。